たか☆1号『…………。』
餡子夫人『…………。』
洋館の客間で作りかけの和菓子マネキンに囲まれている二人の間には、依然険悪な空気が流れていた。
事態を重く見た栗子は、その場の空気を全く読まずにテレビの電源を入れた。
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牡丹『さぁ始まりました。世紀の対決“ポチターンAvsあれアポロ”実況席にはわたくし牡丹が、解説にはあれ桜さんとあれ栗三年にお越しいただいております。』
桜『あれですね。ポチターンAさんが実に美味しそうですね。』
栗『えぇ。何かとてももちもちしてそうですね。』
牡丹『…………あれアポロさん、着用デニッシュパンをおもむろに脱ぎ始めました。』
桜『あれアポロさん、もうちょっと色っぽさと言うか艶っぽさが欲しかったですね。』
栗『何かこう、ぷるんとした感じが足りませんね。』
牡丹『…………っとあれアポロさん、おもむろに脱いだ着用デニッシュパンを?投げたぁぁぁぁぁ!!!』
桜『あぁ、こういう使い方もあるんですね。』
栗『一つ勉強になりました。』
牡丹『先程投げられた着用デニッシュパン、ポチターンAさんから思いっきり避けられました。そしてブーメランの様に戻って来ておりますね。っと、あれアポロさん戻って来た着用デニッシュパンを?取り損なったぁぁぁぁぁ!!!どうやら右手を負傷した模様です。』
桜『まさかの自爆です。』
栗『鈍臭いにも程があります。』
牡丹『…………あれアポロさん、大丈夫でしょうか。』
桜『あぁポチターンAさん、どうして貴方は超合金的な何かなの?』
栗『あぁポチターンAさん、もしあなたが本物のお菓子なら、今すぐこの口いっぱいに頬張ったのに。』
牡丹『…………は?』
桜『あ、愛しのポチターンA様が攻撃を開始するみたいですよ。』
栗『わくわく、わくわく。』
牡丹『…………一旦CMです。』
~(C)牡丹/おたく基地~
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